1.不能

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電車の中で、いつも見れることのない景色を見る。                             いつも、弟と一緒に行くせいで俺は遅刻寸前の状態になる為、『早く電車着け!』という事しか考えていない。                  だから、呑気に景色なんて見てる暇なんてない。                            「たまにはいいな~..」                         背伸びをしながら、言葉をもらした。     別に俺は決して頭なんて良くないし、優等生なわけでもない。                       ただ、早く行ってサッカーやバスケをやりたいだけ。                             だから、正直弟と一緒に行くと出来ないのが、ずっと嫌だったかな。                            「あれ、もう着いたのかよ」                                    いつもなら遅く感じる道のりも今日は、あっという間だった。  
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