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そしてまた朝はやってくる。 やっぱり流れる時間に俺はついていけない。 あの時から俺の時間は止まっている。 だからなのかもしれない。 ―変にあの子を意識するのは。 俺に対して優しくすることにどこか耐えきれない。 「おはよう。大ちゃん」 後ろから話しかけてきたのは、またしても眩しすぎるほどの笑顔。 「おはよう..」 「おはよう!大貴」 なぜか俺はドキリとした。 だってゆうりの顔が笑っているのは間違いないが、どこか笑ってないような顔をしている。 なんだか嫌な予感がした。
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