3.素直

9/19
前へ
/96ページ
次へ
「ねえ、スキでしょ?」                                     ゆうりにいきなり教室に入ってくるなり、言われた。                                     しかも誰にも聞こえないような声で、悪魔みたいに。                            「え..なんd「僕知ってるよ。いつも大貴が涼介のこと..顔赤くしてみているの」                            いつも子供の様に可愛らしい笑顔はなく、冷たく俺を見ている。                           「言っとくけど、涼介は僕のものだから..どう、足掻いても無駄だからね」                                「いっ..」                                    言いたいことだけ散々言われ、挙句に足を踏まれた。                             「こわ..」                                素晴らしい嫉妬心だ。                                   あいつの方が下手な不良よりも怖い。                          悪魔みたいなやつだ。
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加