3.素直

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天才のあいつと、馬鹿な俺。                         あの子がどっちにくっついていくなんて、知らないやつが見てもわかることだろう。                                    「先生、よろしいですか?」                         「おお..さすがだな」                   数学の問題を、一分も経たないうちに、黒板で解いてしまった。                   何とも誇らしい顔で席へと戻っていく顔を見ると、余計に憎たらしく思える。                       それと同時に自分の馬鹿さに腹が立った。                           「くそ..」                        力でなら勝てそうな気がする。                              けど所詮あいつの前では、口で負けそうなんだよな。                             「...格差なんて」                 正直世の中から失くしてほしいよ。
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