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天才のあいつと、馬鹿な俺。 あの子がどっちにくっついていくなんて、知らないやつが見てもわかることだろう。 「先生、よろしいですか?」 「おお..さすがだな」 数学の問題を、一分も経たないうちに、黒板で解いてしまった。 何とも誇らしい顔で席へと戻っていく顔を見ると、余計に憎たらしく思える。 それと同時に自分の馬鹿さに腹が立った。 「くそ..」 力でなら勝てそうな気がする。 けど所詮あいつの前では、口で負けそうなんだよな。 「...格差なんて」 正直世の中から失くしてほしいよ。
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