3.素直

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「一緒に帰る?ゆうり、俺のこと一人では帰らせてくれないから、大ちゃんだったらいいって言ってくれるかもしれないし」            「ああ..うん」                                      「じゃ、いこ!」                             「わあ..!」                       急に俺の手を引っ張り、走り出した。                              思いのほか速くて正直体が追い付いていけなかった。                                    だけど、走っている後ろ姿は尋常じゃなく綺麗だった。                                      「はあ、はあ..疲れた~」                                「お前..はあ..速い」                    「え?,..えへへ..あ、バス来た!」                                     ホントに涼介の無邪気さには勝てない。                             「大丈夫~?」                        な、わけがないだろ..って心の中でつぶやいた。  
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