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「一緒に帰る?ゆうり、俺のこと一人では帰らせてくれないから、大ちゃんだったらいいって言ってくれるかもしれないし」 「ああ..うん」 「じゃ、いこ!」 「わあ..!」 急に俺の手を引っ張り、走り出した。 思いのほか速くて正直体が追い付いていけなかった。 だけど、走っている後ろ姿は尋常じゃなく綺麗だった。 「はあ、はあ..疲れた~」 「お前..はあ..速い」 「え?,..えへへ..あ、バス来た!」 ホントに涼介の無邪気さには勝てない。 「大丈夫~?」 な、わけがないだろ..って心の中でつぶやいた。
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