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 …ひょっとして…。  …アルバム見られてるのが恥ずかしくて、…こっち、向けないのかな…。  そう思うと、…なんとなく、先生の背中が照れているように見える。  本当は、絶対に見せたくないのに、…わたしがどうしても見たいって言ったから、恥ずかしさをガマンして…。  …カワイイ、先生…。いい子いい子したい…。  いきなりそんなことしたら、絶対に怒られるので、…衝動を何とか抑えつつ、わたしは手元のアルバムに視線を戻した。  …それにしても…。  先生の写真を見つめ、何度目かの感嘆のため息をつく。  これは、…やばい。なんだろう。この…凶暴な引力。  いや、ここまで来ると、…暴れん坊な魔力…。  まだ自分の魅力を自覚してない分、…無防備で剥き出しの色っぽさが、ほとんど凶器…。 「先生…」 「…なに」 「…この写真、…写メ、撮ってもいいですか?」 「…お前…。バカじゃないの」 「……」  …バカ、とは言われたけれど、…ダメ、とは言われなかったもんね。  わたしはポケットから携帯を取り出した。  パシャ、という音が響くと、先生は首をひねってあきれ顔をこちらに向けてから、再び向こうを向いてしまった。  …待ち受けにしたいけど、…それはさすがに、まずいよね…。  わたしはゲットしたお宝に胸を躍らせ、とりあえず大切に保存し、携帯を閉じた。
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