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もしわたしが、…学ラン姿の先生と同じ教室で、授業を受けていたら。
想像しただけで、ドキドキする。
同級生として出会ったとしても、…きっとわたしは、先生のことを好きになってしまったと思う。…間違いなく、…好きにならずにいられない。
…でも…。
わたしはもう一度、先生の写真を見つめた。
…倍率、かなり高そう…。
そう考えると、…だんだん、このページに載っている写真の女子全員が、春山先生のことを狙っているように見えて来る。
そして、見れば見るほど、…このクラスには、可愛い子がやけに多いような気がして…わたしはなぜか、そわそわし始めた。
「先生」
「…ん?」
「高校の時、彼女とか、いたんですか?」
「……」
勢いづいて聞いてしまってから、…先生の沈黙に、わたしはハッとした。
…うわ。…わたし…。今、すっごく嫌なこと、聞いちゃったかも。
先生はそのまま、黙ってテレビの方に視線を向けている。
…どうしよ…。あ、…なんか、嫌な空気。質問、取り消さなきゃ…。
「…いたよ」
ぽつり、と聞こえた、先生の言葉。
わたしは思わず息を詰めた。
尖ったものを刺し込まれたように、…思った以上に深く、わたしの胸がズキン、と痛む。
…いたたたた…。
自分で聞いておいて、…わたしはあまりのその痛みに、顔をしかめた。
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