-1-

8/16
前へ
/39ページ
次へ
「…あの、白井さん…」 「ん?」 「えっと…。ちょっと、聞いてほしいことがあって…」 「…何?」 「あ、でも、…わたしの勘違いかもしれないんです。だから、あまり本気にしないでほしいんですけど…。ヒロシくんの、盗まれたヒップバッグの事で…」  見ると、白井さんはすでに、記者の顔に変わっていた。 「…うん、いいよ。…誰にも言わない。話してごらん」  わたしは迷いを引きずりつつ、…まずは、小林先生とゆかり先生の関係について、話し始めた。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1175人が本棚に入れています
本棚に追加