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「えー!先輩別れちゃったんですかぁ」
華ちゃんはビックリした顔で大きな声を出した。
智と別れた翌日、会社で華ちゃんに別れた事を話した。
華ちゃんは同じ会社の後輩で、「先輩!」と言いながらやたらと私に懐いてくれている。
だからいつも一緒にいるし、もちろん恋バナもする。
当然、智の事も話していた。
「シー!声が大きい」
その声があまりにも大きくて私は慌てて華ちゃんの口を手で押さえた。
華ちゃんは口をふさがれた状態でふがふが言っている。
少し苦しそうだからすぐに手を離すとしょぼんとした顔で私を見ている。
まるで自分の事のように反応してくれる彼女を妹のように可愛いと思う。
「だって…せんぱい…」
「しょうがないよ。女いるんだって」
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