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「何ですかそれ?」
華ちゃんはそう言うと顔を赤くしながら怒りの形相になった。
そして視線は智へと向かって行く。
「ちょっと見ないの」
私は慌てて華ちゃんの目の前に手を振った。
智は同じ会社だから同じフロアにいる。
でも仕事に集中しているのか私達の会話には気付いていないみたいだ。
必死にパソコンに向かって入力をしている。
「でもムカつきませんか?彼女いるのに女作るって」
「ムカつくよ。信じられないし」
「ですよね。ありえない。まさか女ってこの会社の人間じゃないですよね?」
「あ…聞いてない」
「聞かない方がいいですよ。知ったら私殴っていると思うので」
と言うと華ちゃんは握り拳を智に向けて睨んでいた。
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