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「なんだよ」
コウは夕日を見たまま私の顔を見る事なく返事をした。
私はその口ぶりに声をかけた事に後悔した。
何よ、せっかく声かけたのに。
…だんだんイライラしてきた。
声かけなければよかった。
やっぱりコイツ、ムカつく。
もうこの場から離れよう。
「なんでもない。じゃあ私行くね」
私はイラッとしながらそう言うと、歩き出しコウから離れた。
すると後ろから私を呼ぶ声が聞こえる。
「…………ミウ」
コウだ。
コウが私を呼んでいる。
私はイライラしていたはずなのに何故か素直に振り向きコウを見た。
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