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「もう1本飲も」
私はフラフラとキッチンへ向かい冷蔵庫から生温い缶ビールを出した。
そしてまた一気に口へ流し込む。
ビールが喉を通って行く瞬間がたまらない。
冷たければもっと美味しいのに。
と、思いつつもアルコールが沈んでいた気分を上げてくれる。
あーもう飲まなきゃやってられない。
更新料の事も冷蔵庫の事も考えたくない。
このまま全部なかったことになればいいのに。
「でもなぁ…」
こうなったら実家に帰ろうかな。
この状態を説明すればわかってもらえると思う。
それに実家だったら何不自由することもない。
だけど…今のようにダラダラしてたらお母さん怒るだろうな。
嫁入り前の女が何もできないのは見っとも無いって言いながら、あれやれ、これやれって言いそう。
そうなると自由がなくなるかもしれない。
「うーん。それもヤダ」
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