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部屋を出てリビングに出た瞬間コウの家だってわかった。
テーブルには昨日飲んだ空き缶がゴロゴロと転がっている。
あ…そうだ昨日はここでコウと飲んでいたんだ。
電話して家まで迎えに来てもらって飲んでて。
う…その後の記憶はない。
でもベットで寝ていたって事は…何かあった?
いや…この服の状態から見てもただ寝ただけみたいだ。
と言う事は私が占領した?
だったら凄い迷惑。
迎えに来てもらってビールたらふく飲んで、ベットを借りちゃうなんて…。
ヤバッ…コウ怒ってるかも。
…ってコウは?
私がリビングの奥にあるソファーに目をやるとコウはそこで寝ていた。
私はしばらくコウの寝顔に見とれていた。
スッキリとしたフェイスラインに長いまつげ。
鼻もスッとしていて形の整った唇。
寝顔も綺麗だなぁ。
その顔は気持ち良さそうで起こす気になれない。
…もう少し寝かしてあげよう。
私はそう思うとテーブルにあるビール缶を片づけ始めた。
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