決断

28/33

978人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
部屋を出てリビングに出た瞬間コウの家だってわかった。 テーブルには昨日飲んだ空き缶がゴロゴロと転がっている。 あ…そうだ昨日はここでコウと飲んでいたんだ。 電話して家まで迎えに来てもらって飲んでて。 う…その後の記憶はない。 でもベットで寝ていたって事は…何かあった? いや…この服の状態から見てもただ寝ただけみたいだ。 と言う事は私が占領した? だったら凄い迷惑。 迎えに来てもらってビールたらふく飲んで、ベットを借りちゃうなんて…。 ヤバッ…コウ怒ってるかも。 …ってコウは? 私がリビングの奥にあるソファーに目をやるとコウはそこで寝ていた。 私はしばらくコウの寝顔に見とれていた。 スッキリとしたフェイスラインに長いまつげ。 鼻もスッとしていて形の整った唇。 寝顔も綺麗だなぁ。 その顔は気持ち良さそうで起こす気になれない。 …もう少し寝かしてあげよう。 私はそう思うとテーブルにあるビール缶を片づけ始めた。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

978人が本棚に入れています
本棚に追加