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「ミウ?」
コウの呼ぶ声にビクッと驚き後ろを振り向くと眠たそうな顔をしたコウが私を見ていた。
「あ…ごめん。起しちゃった?」
「いや、大丈夫。…お前何しているの?」
「片付け。結構飲んだね」
私はキッチンに並べた空き缶達を指差しコウに見せた。
「そうだな」
コウは空き缶を見るなり微笑んだ。
その笑顔を見る限り怒ってないと思ってしまう。
でもこれ以上失礼は出来ないから、そろそろ帰らないと…。
「昨日はごめんね。色々付き合わせちゃって。片付けたら帰るね」
「なあ、ミウ」
「ん?」
「コーヒーでも飲んでいけよ」
そう言うとコウは私の隣に並び、コーヒーの準備をし始めた。
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