【狼一族】の世界観

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時は現代。そこは妖や魔族達にとって住みにくくなった世界。 それは、魑魅魍魎らが支配していた頃、 魔族すら認めた大妖怪 空狐 壱ノ丞の殺害から始まった。 桃太郎の生まれ変わりとされた一人の男が束ねた祓い屋達の組織によって、 その時、世界の大陸を支配していた壱ノ丞が打ち取られてしまったのだ。 その日を境にこの土地の妖やら魔族やらが良きも悪きもなく、 遭遇すれば容赦なく祓われていき、 魑魅魍魎と言われていた彼らもその数を減らしていった。 多くの魔族達が祓われていくこの世界では、 力の弱い者たちは身を寄せ合い、力強き者たちの庇護なくしては 生きてはいられなくなった。 そんな時、死神が指揮する戦闘組織【デスハウンド】が旗を揚げた。 そこは広大な土地に広がる森を人間達から無理矢理奪い、 そこに人避けの術式結界を用いて弱きものたちを保護し 死神は契約獣であったデスハウンドと共に祓い屋達を殺していった。 そこで名を馳せたのが死神『サティアス』とその契約獣『アルフレッド』。 彼らの活躍により奪われた土地も少しずつ取り戻していった。 アルフレッドはサティアスの契約獣を降りた後も100年もの間、 一人、仲間の為、魔族達の為戦い続けたが、ふと一人である事に限界を感じる。 「俺は…殺す事が…楽しくなっていないか…」 その考えに怖くなったアルフレッドは 取り返した土地の一部を買い、死神『サティアス』に人避けの術式を組んでもらい そこに洋館を建てた。 目的を取り戻すため。仲間の為、帰りを待っていてくれる人達の為、愛しい者達の為に 自分は戦いたい。 そして、自分の時は戦乱すぎてできなかった家族の絆。その絆を求めて死神や仲間を通じて家族や同居人を募集した。そして…
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