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「だから生活を一緒にしてもいいって事。食事とか家事をね」
「えっ?お前…嫌じゃなかったの?」
コウは意外だったのか驚いた顔をしている。
「気が変わった。でもコウが嫌ならいいけど」
「俺はミウに合わせるよ。ミウのしたいようにすればいい」
コウは微笑むと私を真っすぐ見ながら言った。
その瞳は相変わらず綺麗で見ているだけで照れてしまう。
だからいつも私から目を逸らしてしまう。
「あ…でも全部私がやるのは嫌よ」
私はコウを見る事が出来なくて下を向いて言った。
「わかっているって。時間がある時は俺もやるよ」
「うん。ありがとう」
コウが自分もやると言ってくれた事が嬉しくて私は顔を上げた。
一緒に生活するってこういうもんなんだよね。
悪くないかもしれない。
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