憧れ

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「お前バカじゃねえの?意味がわからない」 まぁ仕事している事が想像できないなんて失礼だろう。 きっとイラッとしているのだろう。 だって実際に見た事ないし。 家でのコウを見る限り想像なんてできない。 でも仕事だし会社では愛想良くしているのかも。 愛想のいいコウなんて想像できないけど、ちゃんとしているのかもね。 と思うとなんか可笑しく感じた。 「ふふっ」 「何が可笑しいんだよ」 コウは「ハァ」と溜息をつくと呆れた顔をした。 きっと突然笑った事が不思議で呆れたのだろう。 でも私はそんなコウの事を無視して話をした。 「そっかぁデザイン会社なんだ。でも…そんな人達の中に…大丈夫かな?なんか私、場違いにならない?」 私はコウの顔を真っすぐに見ながら言った。
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