憧れ

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正直、コウの会社がデザイン会社と聞いて少し不安にだった。 私の会社のような部品の卸売りをしている会社とは全くの違う畑違いの人達と会うわけで。 果たして私が行っても大丈夫なの? そんな私の不安がわかったのか、コウの瞳が揺れたような気がした。 私の顔を見ながら一瞬何かを考えたとか思うと優しく微笑んだ。 そして優しい口調で言った。 「ミウ」 「ん?」 「ミウは俺の側にいて適当に挨拶してくれればいいから。あとは俺が適当に相手をするからさ」 私はその微笑みに安心していくのを感じていた。 …不思議だ。 その微笑みは私の心の中の不安を消していく。 不思議とコウの言う通りにすれば大丈夫と思えてくる。 私、コウの事を恋愛対象としては見れないけど…この笑顔は好きなのかも。 「うん」 まぁなんとかなるでしょ。 私はその微笑みに安心しながら頷いた。
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