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「夫?夫って…先輩?」
華ちゃんは意味がわからないと言う顔をしている。
…ダメだ。ちゃんと言わないと。
私は深呼吸すると華ちゃんの目を見ながら言った。
「私、結婚したんだ」
「えっ!?マジですか?いつ?」
華ちゃんは目を丸くして驚いた顔をした。
同時に周りも「斉藤さんって結婚したの?」とざわざわする。
「最近」
「うわー知らなかったです」
「うん。今初めて話した。黙っててゴメン」
私は華ちゃんに申し訳なく思い、深々と頭を下げた。
華ちゃんのあんな驚いた顔を見ちゃうと…。
やっぱり話しておくべきだったと後悔した。
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