発覚と発覚?

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絶対に怒っていると思ったのに華ちゃんから出た言葉は意外なものだった。 「先輩。私も彼氏の事話してなかったから………お互い様ですよ。だから頭上げてください」 …怒ってないの? 私は恐る恐る頭を上げると、華ちゃんはとびきりの笑顔をしていた。 その笑顔はすごく可愛くて。 怒っている様子なんてない。 そしてその笑顔のままで私に言った。 「月曜日は覚悟してくださいよ。いろいろ聞きたい事がありますからね」 「わかってる」 「でもいいなぁ。あんなイケメンダーリンをゲットできて…羨ましい」 「華ちゃんだって彼氏できたんでしょ?」 「はいっ。先輩のダーリンよりいい男ですよ」 と言うと華ちゃんはニヤリとした。 コウを目の前にして自分の彼の方がいい男だと言いきれる華ちゃんって凄い。 私はそんな華ちゃんの言葉につられるように笑った。 この笑いがさっきまでの空気を一蹴する。 やっぱり華ちゃんはいい子だ。
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