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「絶対に切れないんです。それがあんなイケメンさんとだなんて…なんか羨ましい」
「ははは…そうなのかな」
この質問には正直どうこたえていいのかわからなかった。
好き同士だったら赤い糸でもいいと思うけど…。
だから結ばれているのなら…赤い糸じゃなくて、しつけ糸の様な気がする。
繋がってはいるけど何かあったら簡単に切れてしまうような。
だって私達は思いあっての結婚じゃないから。
「そうそう。話は変わりますけど池上さん、早坂さんの事を諦めたみたいですよ」
「えっ?」
「朝から全然話しかけてないんです」
「嘘?」
私はそう言うと池上さんを見た。
池上さんは誰と話す事なくパソコンに向かっている。
…そういえばそうかも。
いつもだったら何かある度に早坂さんに声をかけているのに、今日は話している所を見てない。
確かに早坂さん以外に新しいターゲットを見つけたのかもしれない。
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