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「不気味です。新しいターゲットでも見つけたんですかね?」
「新しいターゲットかぁ。案外華ちゃんの彼氏だったりして」
「えっ?マジで勘弁ですよ」
華ちゃんはすごく嫌そうな顔をした。
この子は顔の表情がクルクル変わって面白い。
「あはは。うそうそ」
「たぶんですけど、会社の人じゃないと思います」
「あっ私もそう思った」
今回は池上さんの様子からして会社の人間ではなさそうだ。
…良かった。
私は会社の人間でないとわかるとホッと一安心した。
だって目の前で修羅場なんか見たくないから。
今まで池上さんの行動からして、きっと彼女がいる人なんだろう。
池上さんは彼女がいる人を好きになり横取りする。
ターゲットの彼女は私が前に味わった悔しさを味わうのだろう。
あぁ…可哀そうに。
私は誰だからわからないけど、相手の彼女に同情しつつ取られないといいねと思った。
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