発覚と発覚?

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早坂さんの歓迎からから1週間後、私はコウの会社の納涼会に出席した。 ただでさえコウの会社の人への挨拶で緊張しているのに、会場がパーティールームでの立食形式と聞いて更に緊張が増していった。 だって会社の飲み会といえば居酒屋しか知らないのに…パーティールームって何? 納涼会なんでしょ? なんか…外資系はやる事が違うなぁ。 私は不安になってコウに正装した方がいい?って聞いたら「バカじゃねえの?普通でいいよ」って軽く言ってたっけ。 もう…恥をかかないようにしているのに、何にもわかってないんだから。 そのせいか会場に着いても私は緊張でガチガチだった。 美味しそうなものが並んでいるのに…当然何も食べる事なんかできない。 コウは私が緊張しているを察したのか常に側にいてくれた。 そして会う人、会う人を紹介をしてくれる。 最初、私はコウが紹介する度に軽く会釈をする事しかできなかったけど、挨拶をしていく中で私の意識が変わってきた。 …あれ? 話してみると案外話しやすい人たちかもしれない。 外資系のデザイン会社って聞いてたからどんな人たちなのか不安だったのに。 実際に話してみると普通の人達だった。
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