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「あれは狙ってるね」
「ですよね」
華ちゃんは呆れた顔をしている。
元彼が側にいるのに、あれだけあからさまに態度に出しているのって凄いと思う。
私は…絶対にできない。
でもあれだけアグレッシブに動けるのはある意味羨ましい。
きっと彼女には前を突き進むしかできないのだろう。
周りを気にしてしまう私とは大違いだ。
あ…そうなると智は?
私は二人を見ながら智が気になった。
一応、元彼だし気にならないわけもない。
「智は?」
「あっちにいますよ」
華ちゃんが指差した方に智はいた。
私が智を見ると男性社員同士で飲んでいる姿があった。
楽しそうに時々笑っているけど…。
でも池上さんの事が気になるのかチラチラ見ているのが良く分かる。
そんな智の姿が痛々しく感じた。
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