発覚と発覚?

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「小林くんの奥さんがあなたみたいな人で良かった」 「え…?」 「彼は見る目があるよ。二人はお似合いだ」 「…ありがとうございます」 ペニャさんにお似合いと言われて恥ずかしくなってきた。 お似合いって…コウと? いやいや…そんなこと…ない…でも嬉しいかも。 だってあの容姿端麗男とだよ。 そんな奴とお似合いと言われて嫌な気分はしない。 「だからこれからも支えてくださいね。じゃあごゆっくり」 そう言うとペニャさんは軽く会釈をして私達から離れていった。 コウはペニャさんが離れたのを確認すると小さな声で私に言った。 「今のすげー御世辞だからな。本気にするなよ」 「わ、わかってるわよ」 「あーでも挨拶できて良かった。なんか腹減らない?食べ物もらってくるよ」 コウはそう言うとブッフェコーナーに向かって行った。
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