発覚と発覚?

31/37

1819人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
コウと離れると私は一人でぼんやりと会場内を見ていた。 挨拶も終わったしこれで私の役目も終わりだ。 それにもう少ししたら納涼会も終わる。 そう思うと安心して体の力が抜けていった。 するとさっき挨拶した同僚の人が声をかけてきた。 「小林の奥さんですよね?」 「あ…はい」 えーと誰だっけ?名前はいちいち覚えてない。 たぶんコウと同期の人だったような気がするけど…。 私が必死に名前を思い出そうとしているのに、その人は関係なく話してきた。 「でも驚きましたよ。いきなり結婚するからって言ってきて」 「はぁ」 「それも独立するしないの話の真っ最中だったから、みんな驚いてたんですよ」 「独立?」 私は独立と聞いて驚いた。 だってそんな話聞いた事がない。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1819人が本棚に入れています
本棚に追加