発覚と発覚?

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「小林はきっと独立する気はなかったんでしょうね。あまりにもハッキリ言ってたから、その人もさすがに諦めたみたいでした」 「…」 「会社としては助かったんですけど、今度は結婚ですよ。もう皆ビックリして相手は誰なんだ?って話になったんです」 「…」 「小林は相手の事を言わないし、もしかして結婚は嘘なんじゃないのか?って噂も出てね」 「…」 「ちゃんといたんですね。あなたみたいな素敵な人が。噂でなくて良かった」 「…」 「でもあなたに独立の話の話をしていなかったんですね」 「…」 「心配かけたくなかったのかなぁ。まぁアイツらしいです」 同僚は一方的に話し終わるとにこやかに微笑んだ。 私は話の内容が全くわからなくて返事をする事も出来なかった。
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