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「ほら。食えよ」
「ありがとう」
私は受け取るとその中から唐揚げを一口食べる。
「やっと食えたな」
コウは私が食べてるのを嬉しそうに見ながら言った。
納涼会でやっと食べれた事もあり凄く美味しく感じる。
でもさっきの同僚との話が頭に残って気持ちがモヤモヤしていた。
「うん。美味しい。…ねえ、コウは半年前から結婚しようと思ってたの?」
私はコウが半年前から結婚を考えてた事が気になっていた。
だってその頃はまだ会ってないのに結婚だなんて可笑しすぎる。
私なんかコウの事、忘れていたのに。
「…ああ、小母さんに最初言われたのがその頃だったからな」
「お母さんに?」
「そう。ミウと結婚しないかって」
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