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「そんな事ないって」
早坂さんは手を左右に振りながら言った。
「早坂さんはモテモテですからね」
「そうそう」
私は華ちゃんに同調するとビールをグイッと飲んだ。
「俺は華ちゃんや斉藤さんと話す方がいいんだけどな」
早坂さんは私達を覗き込むように顔を近づけるとウインクした。
「…上手いですね」
華ちゃんは冷めた目で早坂さんを見る。
「本当に」
私も華ちゃんに合わせ、わざと冷めた目で早坂さんを見た。
「ははは。これじゃダメ?」
早坂さんはそんな私達に「参ったな」と頭を掻きながら苦笑している。
…困った早坂さんってなんか可愛い。
私は仕事では見られない早坂さんが見れて嬉しかった。
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