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「せんぱーい。あれなんですか?」
私が野菜を洗っていると横から華ちゃんが声をかけてきた。
「ん?」
見ると華ちゃんは怒った顔をしており男性陣を指差した。
男性陣は道具の準備をしている。
コウも山野さんも皆に混ざって作業をしているけど…。
何故かその中に池上さんがいて。
作業をしているわけでもなくただ横で話している。
「私、あの人の野菜用意したくないです」
そう言うと華ちゃんは持っている野菜を水の中に投げ込んだ。
確かにあれはひどい。
華ちゃんが怒るのもよくわかる。
皆で準備をしているのに…きっと他の女子社員もいい顔はしないだろう。
でも折角のリクリエーションだ。
こんなことでギクシャクしたくない。
「まぁ気持ちはわかるけど…ね」
私は華ちゃんを宥める様に言った。
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