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考えてみるとこうして早坂さんと二人で話すのは久しぶりの様な気がする。
職場での席は隣でいつも顔は合わすのに、歓迎会以降は仕事が忙しくなり仕事の話以外は挨拶程度になっていた。
だからこんな会話でも出来る事が嬉しく思う。
「羨ましいって…いるでしょ?素敵な旦那さんが」
「素敵な旦那さん…」
早坂さんが素敵な旦那さんと言った瞬間にさっきの池上さんと話しているコウを思い出した。
池上さんと楽しそうに話していたコウ。
ここからは二人の様子はもう見えないが、きっとまだ話しているのだろう。
って何気にしているの?
そんなのどうでもいいじゃない。
コウが誰といても関係ないでしょ?
私達は幼馴染で友達みたいなもんなんだから。
「そう。新婚さんなんだから」
「ああ、うちはそんなんじゃないですよ」
気がつくと私は思いっきり否定していた。
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