BBQは危険なお誘い

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「えっ?あ?…はい?…ちょっ…ちょっと何言ってんですか!」 私は最初早坂さんが何を言っているのか意味がわからなかった。 結婚してくれた?…って? ええっ! それって…私の事…!! 私はどんどん顔が赤くなっていくのを感じていた。 それがあまりにも恥ずかしくて両手で頬を隠す。 もうこの時、コウの事は頭からあっさりと消えていた。 ただ何が何だかわからなくて激しく動揺していた。 早坂さんはそんな私をフフッと笑い話を続ける。 「斉藤さんが結婚しているのを聞いた時に悔しく感じてね」 「えっ?」 「やっぱり素敵な人だよなって改めて思ったよ」 「…」 「俺さぁ、歓迎会の時本気だったんだよ。あー本当に残念。もっと早く言えば良かった」 そう言うと早坂さんは私を真っすぐ見つめた。
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