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「あっいいよ。私が行ってくる」
私はコウの反応に拍子抜けしつつ、自分が取りに行くと言った。
コウはそんな私を不思議そうな顔で見る。
でも私はコウを無視してお皿をテーブルに置くと飲み物が所へと向かった。
だって料理を取っててくれたし。
それにさっきの早坂さんの言葉がまだ頭に残っていて胸がドキドキしていたから。
だから火照った顔と自分自身を冷ましに行きたかった。
早坂さんの言葉にドキドキしながら、さっきのコウの反応が少し気になってた。
…それにしてもさっきのコウ。
なんかいつものコウらしくない。
てっきり顔が赤いのバカにすると思ったのに。
変なの。
まっいいか。
飲み物が置いてあるテーブルは皆が食べている所から少し離れた日陰にあった。
日向にずっといたせいか日陰に入るとひんやりして暑さから解放された気になる。
私は二人分の飲み物を取り出していると人の気配がしてビクッとなった。
…誰?
「…智」
私が恐る恐る見るとそこには…智がいた。
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