BBQは危険なお誘い

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会社のレクリエーションであるバーベキューも社長の締めの挨拶で終り、皆がわらわらと帰っていく。 さて私達も帰ろうかな。 私は鞄を持ちコウに「帰ろう」と声をかけようとしたが姿が見えない。 あれ何処に行ったのかな? さっきまで隣にいたのに。 辺りを探したがどこにもコウの姿はない。 私は近くで帰りの支度をしている華ちゃんに聞いてみた。 「ねえコウ見なかった?」 「あぁダーリンだったら、あっちに行きましたよ」 そう言うと華ちゃんは奥の方を指差した。 「そっか。ありがと」 「じゃあ私達帰りますね。お先でーす」 華ちゃんは私に向かいニコッとすると彼氏と仲良さそうに帰って行った。 私は華ちゃん達を見送ると教えてくれた方へコウを探しに歩き出した。 歩いているとコウの後姿が見えてきた。
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