BBQは危険なお誘い

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「あっコ…」 私はコウに声をかけようとしたけど…できなかった。 それどころか気付かれないように咄嗟に物陰に隠れてしまった。 だってコウの隣には池上さんがいたから。 なんでコウと池上さんが? 私は隠れてただ二人を見る事しかできなかった。 池上さんは甘ったるい笑顔でコウを見つめている。 コウは後ろ姿しか見えないからどんな顔をしているかわからないけど…。 確かにここに二人はいる。 しかも池上さんはコウの事を狙っているとなれば。 絶対に何かアプローチしてくる。 コウどうするんだろう? って私…何、気になってんの? 私には関係ないじゃない。 コウがどうしようとコウの勝手なんだし。 とにかくここから脱出しないと。 これ以上二人のやりとりなんか見たくない。 私が色々思っていると池上さんがコウに声をかけてきた。 「あの…良かったら連絡先教えてもらってもいいですか?」
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