優しいぬくもり

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「ん…ミウ起きてた?」 コウは今起きたらしく眠たそうな声で言った。 私は突然聞こえたコウの声にドキッとする。 抱きしめられているからその声は私の耳元に甘く響き、吐息が耳をくすぐる。 「あ…うん」 私は抱きしめられたまま答えた。 顔は見えないけど唇の真横にコウの耳がある。 って事は私の声も耳元で聞こえるんだよね。 …なんか恥ずかしい。 でも今顔を見られるのはもっと恥ずかしい。 だからできるだけ小さい声で呟くように言った。 「具合は?」 「大丈夫。薬が効いているみたい」 「そっか。良かった」 コウは私の具合が良くなった事がわかると嬉しそうに言った。
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