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「まぁそうだね」
そうだった。コイツはそういう性格だ。
謙遜なんかするわけない。
それにコウが謙遜するなんて想像できないもんね。
だから私も素直に思った事を伝えればいい。
外面だけの付き合いなんか必要ないんだ。
「だろ?」
私が認めた事でコウは得意気な顔をしながら言った。
でもその顔に嫌みはなく。
コウって本当に素直な奴なんだって思った。
なんか子供みたい。
だからきっとこう言えば喜ぶんだろうなと思った。
「うん。凄く美味しいからまた作ってね」
「任せろ」
コウは優しく微笑みながら言った。
ミルク粥で体が温まっているはずなのに、もっと温かくなる感じがする。
そうだ。コウの笑顔は私の心を温めてくれるんだ。
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