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「それ俺に聞く?」
「えっ?どういうこと?」
「聞いてショック受けなければいいけど」
コウはそう言うとニヤリとした。
その顔は悪戯悪魔に見えて私は不安になる。
「な、何?」
「おまえが俺に抱きついてきたんだよ」
『抱きついてきたんだよ』
その言葉に愕然とした。
いくら寝ていたとはいえ、抱きつくなんて…本当に私が?
そんなことする?
私は信じられなくて思わず聞いてしまった。
「マジで?」
「マジで。他に誰がいるんだよ」
コウはそう言うと「はぁ」と溜息をつきながら呆れた顔をした。
その顔に嘘はなさそうだ。
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