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「冷たいっ!」
私がびっくりしてコウを見ると悪戯の顔をしながらペットボトルを私の額にあてていた。
「気持ちいいだろ?この前のお返しだ」
コウはニヤニヤしながら言う。
「もう!」
私はそんなコウにイラッとして手をバタバタしながら叩こうしたけど、コウはひょいっと軽く避けて私の額を触った。
「まだ少し熱あるな」
「大丈夫だよ」
「いーや寝てろ。明日会社に行くのなら尚更だ」
「だって部屋で寝てるのつまんないんだもん」
「おまえ病人だろ?」
「でも」
少しの熱はあるかもしれないけど元気だし、ただ寝てるのはつまらない。
私は駄々っ子のように言うとコウは呆れた顔をすると子供をあやすような言い方をした。
「でもって…おまえさぁ。じゃあこうする?」
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