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「ん」
コウは私の問いかけに短く答えた。
その顔はパソコンに向けられていて集中しているのが良く分かる。
…邪魔しちゃった。
私は言ってしまった事に後悔した。
「ごめん。邪魔しちゃった」
「いいよ。具合は?」
そう言うとコウは振り返り、私の額を触った。
コウのひんやりとした手の感触が気持ちいい。
「もう大丈夫」
「そっか。でも寝てろよ」
「うん」
私はそう言うとベットに戻り横になった。
コウはそんな私に布団をかけながら言った。
「早く良くなるといいな」
「…ありがとう」
私はコウの優しさに幸せを感じていた。
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