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会社に電話をすると上司はいないらしくて華ちゃんが出た。
私は華ちゃんが出てくれてホッとした。
やはりこういう時は言いやすい人の方が安心する。
それにいつも思うのだが、華ちゃんと話すと元気をもらえるような気がする。
私が体調不良で休むと伝えると華ちゃんは心配そうに言った。
「せんぱーい。大丈夫ですかぁ?」
「なんとか。でも熱は辛いね。ダルイよ」
「うわぁヤバいですね。あまり無理しないでくださいよ」
「うん」
「先輩がいないと寂しいですぅ。早く元気になってくださいね」
華ちゃんの言葉に心が温かくなる。
やっぱりいい子だなぁ。
寂しいだなんて…華ちゃんの為にもしっかり治して明日は行かないと。
「ありがとう」
電話を切ると薬が効いたのか、華ちゃんのお陰なのか身体が少し楽になったように感じる。
…明日から仕事だし少し起きていよう。
私は起き上がるとリビングへと向かった。
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