1340人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
コウの腕の中は温かくて。
まるでお日様にいっぱいあたってたお布団みたいにポカポカしてて気持ちいい。
この温かさが心地よくて安心する。
私…コウへの想いを断ち切ろうと一人で空回りしている。
自分だってわかっているでしょ?
あんなに泣いたって無理だったんだから。
できるはずがない。
ごめん。やっぱり好きなんだよ。
コウが好き。
友達になんかなれない。
ずっとこうしていたい。
理沙さんとの再会でコウの気持ちがどうなっているのかわからないけど。
あの人に敵わないのもわかる。
でも…今コウは私を抱きしめてくれている。
私を大切にしてくれている。
それだけでいい。
コウの腕の中で心地よくなっていると頭の上からコウの声が聞こえた。
最初のコメントを投稿しよう!