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「みさき」
「あ……」
キス、される。
のし掛かる身体の重みに、頬にかかるうぜぇ髪がくすぐってぇのに俺は目を閉じていた。
「ン………」
すぐに触れた柔らかくて少し乾燥したさるの唇。それだけなのに思わず漏れた声は、何か自分の声じゃねぇみてぇに高い声で気色悪い。
「…はっ、…みさき可愛い…」
「…ア…、ホ…!」
なのにさるは可愛い可愛いとか馬鹿みてえに繰り返しながら唇の端や、鼻の頭。頬にマーキングみたいにキスを仕掛けて来て、って…!
「おい!脱がずな!」
「…チッ」
チッ、じゃねー!ぜってぇキス以外が目的だろうが!
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