『視線』

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それがよりによってお前自身がよそ見とか、マジ萎える。つうか目玉抉りてえんだけど 取り敢えずそこんとこ部屋に帰ってじっくりわからせる。 そう思って、いまだにアホヅラかましながら、【それ】を見てる奴の隣に立って 気付く 「――本人が横にいんのに何に見とれるわけ?」 「へ?う、わっ、さ…ささ、さ…!」 ほせえ腰に手を回したら、おもしれぇぐらいに挙動不審 「つうか、コレ、形が似てるだけで全然ちげぇし」 コレ。胡散くせえ笑いを浮かべる男が縁を押し上げる。眼鏡メーカーの広告を指差したら、お前大丈夫かよってぐらいに真っ赤になってマジでウケる 「あ、……………と、思っ、…」 「ああ?聞こえねえよ」 いつもなら逆ギレすんのにしねえって事は…。何だよ、ナニ想像してたわけ? .
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