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「…うん。いいよ」
私は頷くとコウの頭に腕をまわすと顔を近づけた。
…目の前にコウの綺麗な顔がある。
もう毎日見慣れているはずなのにドキンとしてしまう。
コウはそんな私を真っすぐに見ていた。
その顔は私を捉えるように真っすぐ見ているけど、その瞳は優しくて。
私を待ち望んでいるのがよくわかる。
だから私は微笑むとゆっくり顔を近づけて再び唇にキスをした。
唇が触れるとコウは私を離そうとしなかった。
私を強く抱きしめると何度も何度も向きを変えて、隙があれば深いキスをしてくる。
それはあまりにも激しくて私は窒息してしまうのかと錯覚してしまう。
だから体を離して呼吸をしようとしてもコウの腕は私を逃がしてくれない。
すぐに唇を塞がれてしまう。
でもそれが気持ち良くて。
体の力が抜ける位にトロトロに蕩けて。
このまま死んでしまってもいいとさえ思ってしまう。
私達は時間が経つのを忘れてお互いを求めあった。
ねえコウ。
私ね…凄く幸せだよ。
コウと結婚して良かったって思っているんだ。
もう他には何もいらない。
コウ、あなたがいれば…。
あなたが幸せだったら。
それだけでいい。
コウ。あなたは今幸せですか?
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