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私はベットに入るとコウに身体を向けながら言った。
「明日早いの?」
だって明日から一人になっちゃうんだから…。
もっとコウと話したい。
声を聞いていたい。体温を感じていたい。
でも仕事の支障になってはいけないから。
だから聞いてみた。
「そうだな。早めに空港に着きたいから」
コウの返事に軽くショックを受けた。
…そっか。
でも早いんじゃしょうがないね。
「わかった。じゃあ今日は早めに休んだ方がいいね。おやすみ」
私はそう言うと軽く目を瞑り眠ろうとした。
けど明日からコウがいないのを考えるとなかなか寝付けない。
すると頭の上から「ミウ」とコウが呼ぶ声がする。
「ん?あ…」
私の返事と共にコウはぎゅっと強く抱きしめた。
そして甘く耳元で囁く。
「ミウ充させて」
コウはそう言うと頭から目、鼻、頬へと唇を落としていく。
そして唇に辿り着くとむしゃぶりつくように私の唇を求める。
私は必死に応えようとする。…けど。
でも身体はコウのキスにトロトロに蕩ける。
気がつくと体中の力が抜けて全てをコウに委ねていた。
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