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「じゃあ次の週末、楽しみに待っているわ」
小母さんはそう言うと嬉しそうに電話を切った。
電話を切ると俺はバルコニーに向かい窓を開けた。
気持ちが高揚しているからクールダウンしたいと思ったからだ。
窓を開けると夜風が吹き抜けてきた。
それは心地よくてクールダウンしたいのに更に高揚感が高まっていく。
俺は夜空を見上げながらミウの事を考えていた。
次の週末、ミウに会える。
幼い頃からずっと想い続けていたミウに。
しかも結婚相手としてだなんて。
未だに信じられない。
まるで夢を見ているみたいだ。
すると急に体中が緊張してきてブルブルと震えだした。
…夢?
これって夢じゃないよな?
やったー!って思った瞬間に夢から目が覚めるなんて事…ないよな?
そう思うと俺は慌ててリビングに戻った。
そして携帯電話を手に取ると着信履歴を見た。
そこにはちゃんと小母さんの名前が表示されている。
俺は携帯電話を持ちながらホッと安心していた。
…夢じゃない。
本当にミウに会える。
「ヨッシャー!!」
俺は嬉しくて思わず大きな声でガッツポーズした。
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