結婚のお誘い

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ミウは隣の家の一つ年上のお姉ちゃん。 …なんだけど、それは学年で。 全然お姉ちゃんって感じがしなかった。 まぁ誕生日も2週間しか離れていないし。 身長も俺の方が高かったし。 それにミウは大人しくて泣き虫で、一人では心細いのか何もできなくて。 俺が守ってやらなきゃって思ってた。 だから俺はミウの事をお姉ちゃんと呼んだ事がなかった。 でもきっとミウは俺が苦手だったと思う。 いや、嫌いの方が正しいのかもしれない。 だっていつも俺をビクビクしながら見てたから。 何かあると年下のくせに生意気だって言ってたから。 それでも俺はミウが大好きだった。 何て言われようと何と思われようと大好きだった。 だから年下に見られるのが嫌だった。 同等にいやそれ以上に見て欲しかった。 俺を意識して欲しかった。 まぁミウは気づいてないと思うけど。 ある種の初恋ってやつだな。 ミウは引っ越してからもずっと俺の心を捉えていて離さなかった。 だから他に好きな子もできないし、告白されても嬉しくない。 目を閉じると幼い頃のミウが笑っている。 手に届く距離にいないのにミウの事ばかり考えてしまう。 今は何をしているのだろうって。 それだけミウは俺の心に住みついていた。
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