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それからミウと酒を飲みながら色んな話をした。
最近話題のニュースや天気。
結婚とは関係のないどうでもいい話ばかりだ。
でも俺はそれでもいいと思った。
ミウとこうして話していると二人が離れていた時間が埋まっていくような感じが嬉しくて、この時間が心地良い。
だから今は結婚の返事はどうでもいいやと思ってた。
するとミウは眼を擦りながら「ねえコウ」と俺の名前を呼んだ。
「ん?どうした?」
「うーん…。眠い」
ミウはそう言うと立ち上がりふらふらと歩き出した。
どうやら寝床を探しているみたいだ。
そしてペタンと床に座りこんだと思ったらそのまま寝転がってしまった。
「おいおいここで寝るなよ」
俺は寝転がっているミウに声をかけた。
でもミウの寝てしまったのか起きる気配がない。
「ったく。しょうがないなぁ。おいミウ、起きろ。俺の部屋まで歩くぞ」
俺はミウの側に行き、抱きかかえるとそのまま立ち上がった。
いくらなんでもここで寝かすわけにはいかない。
だからといってソファに寝かすもの何か変だし…しょうがねぇな、俺の部屋で寝かすか。
…しょうがないなぁ。酔っぱらいが。
「うーん…コウ」
抱きかかえたミウを連れて歩き出すと耳元にミウの声が聞こえてきた。
俺はミウの声に振り向くとミウはニコッと微笑んだ。
そしてミウの意外な行動に俺は思わず「えっ?」と声を出してしまった。
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