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家に帰ると買ってきた物を冷蔵庫にしまった。
あれだけ多くの量を買うと冷蔵庫にしまうだけで一苦労だ。
明日からミウと一緒に生活する。
そう思うと冷蔵庫の中に何か食材が入っていた方がいいと思った。
一緒の生活はしないと言ったけど、冷蔵庫に何もないのもどこか恥ずかしい。
ミウの事だ「なんで何も入ってないの?冷蔵庫あるのに」って笑いそうだ。
それに明日は忙しくてきっと買い物をしている時間なんかないだろう。
だから今日のうちに買い物をしていこうと思った。
一通りの片づけが終わると缶ビールを1つ取り出しソファーに座った。
そしてカコっとふたを開けると一気に喉に流し込む。
ビールの炭酸ガスが喉にジュワっと広がり、いつもより美味しく感じる。
それにしてもレジ袋2つも必要って結構な量だよな。持っていて腕が痛かった。
主婦ってそれをやるんだよな。大変だよなぁ。
その瞬間、ミウの顔が浮かんだ。
「俺、ミウと結婚するだよなぁ」
明日、引っ越しが終わってから婚姻届けを提出するというのにどうしても実感がない。
まぁ結婚を決めてからあまり時間が経っていないからな。
バタバタ決めてしまったから、落ち着いて考えている暇もなかった。
だから実感がないのもしょうがないよな。
それにしてもミウはどうして結婚する気になったのだろう?
正直ミウの考えている事はわからない。
あんなに嫌がっていたのに、突然連絡してきたかと思えば「結婚してもいいよ」って。
小母さんに叱られたか?いや、そんな理由で結婚はありえないだろう。
それか結婚しないといけない理由ができたか?
もしそうだったとしてもそれは聞いちゃいけないな。
折角、結婚する気になってくれたんだから。
でもそうなると婚姻届の提出は俺一人で行くようになるな。
アイツ、絶対に行かなさそう。
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